教育機関も注目!筑波日本語テスト集
筑波大学留学生センター
筑波大学留学生センター様は、外国人留学生に対し、日本語教育および修学・生活上の相談・指導を行う教育機関です。筑波大学留学生センター様では、外国人留学生向けのクラス分けに必要なプレースメントテストをシステム化するため、テスト作成ソフト「THiNQ Maker」をカスタマイズするとともに正確に実力を判断できる独自プログラム『TTBJ※(筑波日本語テスト集)』を開発しました。このシステムは、国内外の日本語教育機関からも高く評価され、外部の教育機関や個人も利用できるよう2013年春より一般公開されました。
筑波大学留学生センター 酒井たか子様に伺いました。
筆記テストによる言語能力別クラス配分の限界
筑波大学留学生センターでは、外国人留学生のクラス分けを行う際にプレースメントテストを行っております。少人数のうちは筆記テストでクラス分けが可能でしたが、留学生が増えてくると、どうしても間に合いません。
400~500人の留学生を2~3日でクラス分けしないといけないため、スピーディーに実力を正確に判断するためのシステムが必要となりました。
システム開発を外部に依頼するにあたり、学内にて相談したところ、情報工学の先生からプログラム開発の実績があるロゴスウェア社をご紹介をいただきました。その実績を伺い、安心してロゴスウェア社にシステム開発を依頼することにいたしました。
判定がスピーディーに 個々の能力に応じた出題も実現
システム開発にあたっては、様々な課題を乗り越える必要がありましたが、改善を重ねた結果、「TTBJ(筑波日本語テスト集)」によりプレースメントテストの結果が素早く出るようになりました。また、学生個々の能力に適したテストを選んで提示することは筆記テストでは実現できなかったことです。
TTBJでは、前の問題セットの正答率に応じて次のセットで相応しい難易度の問題が表示されるため、受験者の日本語能力を以前より短時間で正確に測れるようになりました。 文字と音声、絵などを組み合わせて時間のコントロール下で答える問題は、複合した能力を使うため、全体的な日本語能力を判断することができるのです。
国内外の教育機関が注目。外部も利用できるシステムを公開
TTBJ(筑波日本語テスト集)は、国内外の日本語教育機関から非常に注目され、ぜひこのシステムを使いたいというリクエストが多数寄せられておりました。
このようなニーズに応えるために、継続してシステム強化を続けてまいりました。一斉受験したときのサーバー負荷や、コンピューターリテラシーによる想定外の操作対応、制限時間で操作に迷わないようインターフェースの改善など、ロゴスウェア社と共に様々なユーザーテストを重ねました。
当初は教育者向けへのサービス展開を考えておりましたが、個人からのお問合せも多く、2013年春に、「TTBJ(筑波日本語テスト集)」を一般向け公開することができました。まだオープンして間もないですが、国内だけでなく、国外のさまざまな国からも受験希望のお申し込みを頂いています。中でも「SPOT」は、即時的処理能力が問われるため、短時間で日本語運用力を測定できるユニークなテストとして非常に高い評価を受けています。
今後は、さらにテストの内容を充実させ、リピーターには前回と実力を比較判定できるような仕組みも提供していきたいです。TTBJは、試行錯誤を繰り返し、ロゴスウェア社と一緒に作り上げたシステムですので、ここで終わりでなく、これからも共に改良を続け素晴らしいシステムにしていければ嬉しく思います。
*本記事は2013年5月に取材した内容をもとに構成しています。
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